性格・特徴

強いと言われる孤独な人の特徴と哀れと言われる孤独な人の特徴の違い

皆さんは「孤独」と聞くとどのようなイメージが思い浮かぶでしょうか?学生時代であればひとりぼっち、友達がいない、暗い等マイナスのイメージが強いかと思いますが、社会人になると意外と孤独な人ほど「強い人」と思われている事が多く、魅力を感じたりかっこいいと恋愛面においてモテるケースも多発しています。

ただし、人間的に強い孤独な人であればマイナスのイメージはないのですが、中には哀れだと言われる孤独な人もいます。そこにはそれぞれ特徴があるのでまわりにいつも一人でいる人がいたらどちらに当たるか診断してみてくださいね。

強いと言われる孤独な人の特徴

仕事や学校などで気づくといつも一人ぼっちでいるなぁと感じる人はいませんか?自分にはない独特なオーラを持っているのでなんだか気になる存在であり、どこかミステリアスでかっこいいと思っている人もいるのではないでしょうか。同性の場合は憧れを抱いたり、女性の場合は惹かれる事もあるでしょう。

自ら選択して一人でいる

自分と向き合う時間をとりたいから、周りの意見に左右されたくないから等、自分のために自ら選択して一人でいる人がいます。このように自ら選択した上で孤独になっている人は社会的なプレッシャーから離れられる、自分の価値観や興味を再認識できる、自主性や選択力が高まる等様々なメリットがあります。

また、自分一人の時間でたっぷりと自分と向き合う事ができ、まわりの人を客観的に冷静に見る事ができるので、強い精神力を持っていたり、物事を深く考える事が出来るようになります。どこか大人っぽい雰囲気や言動がなんだかかっこいいと思ってしまう人も多いでしょう。

孤独に対して肯定的

孤独に対して肯定的なイメージを持っている人は、自尊感情が高く、抑うつ傾向が低いという研究結果もあります。孤独だという事をネガティブに捉えるのではなく、自分の時間が多くとれる、周りからのストレスがなくなる等ポジティブに捉え、自ら選択した孤独であることが大切になります。

何か没頭しているものがある

趣味や自分が夢中になれるもの、熱中できる事がある人は一人であろうと孤独には感じません。周りの意見に流されたりすることなく自分のやりたい事に集中できるます。好きな事に熱中している人を見て「あの人は一人で可哀想」と感じる人は少ないのではないでしょうか?むしろそこまで熱中できるのをうらやましいと思う人も多いはずです。

強いと言われる孤独な人に共通しているのは、自ら一人を選んでいることで、自分が孤独であるという考えではないことが挙げられます。一人ぼっちに対してネガティブな考えを持っておらず、逆にポジティブな考えを持っているから人から見てもかっこいいと思えるのでしょうね。

哀れと言われる孤独な人の特徴

人間的に強いわけでもなく、自分から進んで一人になりたいわけでもないのに、なぜか一人ぼっちになってしまう人もいますよね。哀れといわれる孤独な人に共通しているのは、一人になりたくないにも関わらず周りに人が集まらず、自分が孤独であると強く感じていることが挙げられます。

知らない内に周りを傷つける

本当は周りの人と一緒にいたいのに、一人でいたくないのに一人になってしまう人がいます。そういう人は知らず知らずのうちに周りの人を傷つけていたり、コミュニケーションがうまくとれていなかったりする可能性があります。

自分の話ばかりするのではなく、相手の話を聴く「傾聴」を意識したり、思いやりの気持ちを持って接したり、多くの人と話してみて自分と合う人を探してみるのもいいかもしれません。

心を開ける人がまわりにいない

人に心を開けずにいる人は強いという意味ではありません。なにかしらのトラウマなどがあり自分の気持ちを人に伝える事が苦手になっているのでしょうが、自分が考えている事を話したいのに話せる人がいない人は孤独感を感じやすく、ストレスが溜まりやすくなります。

ブリガムヤング大学の教授らはPerspectives on Psychological Science(心理科学誌/2015.3.15)の中で、強い社会的つながりを持っている人は弱いつながりしか持たない人に比べて生存率が50%も高く、社会的孤立の死亡リスクは喫煙やアルコール摂取に匹敵し、運動不足や肥満などの危険因子よりも高いことを示しています。

孤独であることは精神的にも身体的にも大きな影響があることが分かります。自ら孤独を選ぶことはポジティブな孤独といえますが、望まない孤独はネガティブな孤独となり精神的にも身体的にも大きな影響があるため自分が心を開ける人、何でも話せる家族、友人の一人や二人はいるとよいでしょう。

孤独は人を強くするメリットにもなる

高校や大学に入学する、社会人になる等新しい環境に飛び込む際には、一人ぼっちになるのが怖くてそうならないように周りに合わせなければ、上手くみんなに溶け込んでいかなくては、空気を読んで行動しなければ、友達をつくらなければと考える人もいるでしょう。

「孤独」を辞書で調べてみても仲間や身寄りがなく、ひとりぼっちであること。思うことを語ったり、心を通い合わせたりする人が一人もなく寂しいこと。みなしごと、年老いて子のない独り者という記載があります。

これだけ聞くとマイナスイメージの方が強いですがこころの健康においては必ずしも孤独は悪いことではなく、孤独を「活用」することができれば人間を強くするといったメリットもあるのです。